尻が痛い

自転車で尻が痛い

自転車で尻が痛い

自転車に乗ってて
尻が痛いですか?

ヒトコトで片付けてしまうと…
慣れの問題です。

痛みに慣れろって
言ってるんじゃなくて、

痛みが発生しない姿勢に
慣れてください。

痛みが発生しない姿勢

痛みが発生しない姿勢

ママチャリに
乗る」のか?

スパーツバイクを
駆る」のか?

単純に姿勢の問題。
痛みが発生する姿勢。
痛みが発生しない姿勢。

乗るか、駆るか…その違い。

こればっかりは、
しょうがない。

ちなみに、
痛みが発生しない姿勢
というのは
スポーツバイクを
乗るときに
気をつけなければ
ならないこと。

ママチャリの場合は
尻が痛くなる要素は無いです。

よって…
ママチャリで尻が痛い場合は、
よりクッション性の
高いサドルに変えるしか
ありません。

スポーツバイクの場合は
「痛みが発生しない姿勢」
はあります。

と、いいますか、
コレができないと
しんどくて
スポーツバイクには
乗っていられないと思います。

スポーツバイクでは、
初期段階で
痛みが発生しない姿勢に
慣れておかないといけません。

尻じゃなくて股が痛い

尻じゃなくて
股が痛い

↑スポーツバイクに
理想的なサドルというのが、
この薄くて、細くて、
クッション性が皆無の
カチカチのサドル。

コレに「乗る」と股が痛い。
コレで「駆る」と痛くない。

ハナシを聞くと、
ほとんどのヒトは
尻じゃなくて、
股が痛いんだと思います。

理由はカンタンで…

尻じゃなくて、
股で乗っているから…。

スポーツバイクって、
サドルがえらい固くて
細くて薄いですよね。

正しい姿勢をすると、
サドルなんて
あんなカンジで
薄くて固くて、
小さくても平気です。

理由は…

ちゃんと尻で乗れば
サドルはコレで充分だから。

尻が痛いという人は
意外にも
尻で乗ってないんですね。
なんと股で乗ってます。

そりゃ、
あんな固いサドルに
股で乗ってりゃ
誰だって
ガマンできないっす。

股が痛くなるのは
前傾姿勢をとる
スポーツバイク特有のものです。

前傾姿勢をとらない
ママチャリでは
ほとんど起きないです。

ママチャリに
「乗る」のか?

スパーツバイクを
「駆る」のか?

その違い。

スポーツバイクの
サドルは…

単純に、
「乗る」に不向きで、
「駆る」に最適化されてます。

股で乗っちゃうときの姿勢

股で乗っちゃう
…ときの姿勢

ママチャリの姿勢と、
オフィスチェアに座る姿勢は
とてもよく似ています。

この状態なら、
別にどこも痛くならない。

でも、普通の
オフィス椅子に座った状態で…

前にお辞儀をしたまま…
顔をあげてみてください。

このとき、
お尻のうしろが浮いて、
なんとなく
座面に股を
強く当ててるカンジが
ありませんか?

多分、
スポーツタイプの自転車で
股が痛いときには
こんなカンジの乗りかたに
近いと思われます。

お辞儀のような
前傾姿勢で胸を張るので、
股が座面に
強めに当たってしまうのです。

だから、股が痛くなる…。

お尻が痛い…って
表現なんだけど、
実際はそうではなく、
厳密にいうと、股なんです。

スポーツバイクで
ママチャリと同じような感覚で
座ると、ほぼ100%、
股が痛くなります。

尻で乗れてるときの姿勢

ちゃんと尻で乗れてる
…ときの姿勢

普通の
オフィス椅子に座った状態で…

尾てい骨の位置を
動かさないイメージで…

猫背になって
前に頭をもたげていき…
限界まで曲げたら
顔をあげてみてください。

このとき、
お尻のうしろが
座面をしっかりとらえて、
股が座面から
浮いてるカンジがありませんか?

股が痛くならない
乗りかたって
こんなイメージです。

まず座面に
しっかりと腰を立てて、
猫背のような前傾姿勢でも
腰だけは座面に対して
垂直なイメージ。

ポイントは
お辞儀の前傾姿勢じゃなくて
腰は立てたまま
猫背の前傾姿勢ってところです。

腰を折るんじゃなくて、
背中を丸めるカンジです。

こうすると、なんと、
特に痛むところは
出てこない。

尻は痛くならない

尻はほとんど
痛くならない

ママチャリに
またがっているだけのときの
体重分散は…

ハンドル:5%
ペダル:10%
サドル:85%
くらいになると思います。

スポーツバイクだと…
ハンドル:33%
ペダル:33%
サドル:34%
こんなイメージで
乗ることになります。

あくまでイメージなので、
実際はそこまで極端ではない
かもしれませんが、

スポーツバイクでは
腕・足・尻に体重を
均等に分散させるので、

本来は尻への負担が
ものすごく
少ないはずなのです。

ですので、
基本的にサドルは
薄くて固くて平気なのです。

↑前傾姿勢が正しくできれば
マジでサドルは
コレでいいんです。

っていうか、
コレいいんです。

ちゃんと、
尻で乗れてる人なら
コレっくらいのが
欲しくなるはずです。

だから、
スポーツ自転車に
ついているサドルは
軽量化の対象で
あんなカンジなのです。

一般的に、
スポーツバイクは
サドルとハンドルの高さは、
ほぼイコールか、
あるいはハンドルのほうが
低い位置になっています。

サドル自体の高さも、
ペダルを最下部まで
踏み込んだ状態で
ヒザが気持ち余るくらいの
高さにすることが多いです。

ですので、
停車時に
サドルに乗った状態では
足はぜんぜん
地面につかなくて、

停車時は
サドルから前に降りて
停車するのが
一般的な乗車位置でしょう。

この乗車位置だからこそ、
前傾姿勢がとりやすく、
三等分の体重分散が
可能なのです。

ママチャリに
「乗る」のか?

スパーツバイクを
「駆る」のか?

その違い。

こればっかりは、
しょうがない。

日本で農作業や運搬配達で
進化したママチャリと、
欧州で高速巡航に特化して
進化したスポーツバイクは
「足でこぐ」という共通点は
あるけども、
まったく別の乗り物、
まったく別の乗り方なのです。

ママチャリのように乗ると…

クロスバイクを
ママチャリのように
乗る場合

ママチャリに
またがっているだけのときの
体重分散は…

ハンドル:5%
ペダル:10%
サドル:85%
くらいになると思います。

ですので、
ママチャリのサドルは
バネ付きで
カナリのクッション性を
持ち合わせたサドルが普通です。

体重の8割以上が
尻にかかるので、
デカくて
スプリングの付いた
クッション性の
優れたサドルでないと、

路面の凹凸からくる振動ですら
苦痛を感じて乗っていられません。

ちなみに、
ママチャリの場合は
ハンドル位置が高く、

そのうえ、
ハンドルの形状が
手前に曲がっていることにより、
手のグリップ位置が
ずいぶんと手前にあるので、
前傾姿勢をとることがありません。

したがって、
構造上、常に座面に対し
腰が垂直になり
股が痛くなることがありません。

で、ここからが問題なのですが…

クロスバイクの
サドル高さを下げて
足がつくようにし、

ハンドル高さが
サドル高さより高くなる、
いわゆるママチャリライクな
セッティングをすると
どうなるのかといいますと…

体重分散が…
ハンドル:33%
ペダル:33%
サドル:34%
…から

ハンドル:15%
ペダル:15%
サドル:70%と

かなりママチャリに近い
体重分散となります。
あくまでイメージなんですけど…。

で…、
サドルより
ハンドルが少しだけ高くて、
フラットバーハンドルのように
サドルから
グリップ位置が遠いと、

前傾姿勢が中途半端
…というか
ほとんど
とれなくなってしまい、

前述した
ちゃんと尻で
乗れてるときの姿勢

…が猛烈にとりずらくなり、

顔をあげて胸を張った
股で乗っちゃう
ときの姿勢

…に近い乗車姿勢を
せざるえなくなります。

この状態では、
もともと付いていた
スポーツ用サドルでは、
どうやっても尻が痛いし、
股も痛いってコトになります。

クロスバイクを
ママチャリ姿勢で乗るのが
悪いっていうことじゃなくて、

クロスバイクを
ママチャリ姿勢で乗るなら、
そもそも
サドルがスポーツ用では
根本的に
適さなくなっているのです。

「駆る」用途の
クロスバイクに
どっしりと「乗る」のは
あんまり適さないのです。

例えるなら、
カレーライスを
スプーンでなく、
お箸で食べるカンジ。
用途と道具の
ミスマッチです。

じゃ、どうすればよいのか…
答えは、
「サドルを替える」です。

高いクッション性と
股が圧迫されにくい
形状のサドルに変えることで
対応できます。

フラットバーハンドルと、
低いサドル位置の
組み合わせは、

どうしても、
股で乗っちゃうときの姿勢
…になりやすい。

その状態で
乗りたいとするならば、
根本的に、
股が圧迫されにくい
形状のサドルであることが、
重要です。

オススメはコレ↓

私は、
サドルに乗ったままで
地面に足が着くような
サドル高さにするのなら、

サドルは
ママチャリ用の
バネ着きで大柄なサドルに
すべきだと思います。

見ためが悪くなりますが、
一般のヒトは
そんなとこ見てないし、
気にしてないです。

ですが、
一流メーカーの
オシャレなロゴが入った
フレームでコレやったら、

自転車を知ってる
ヒトから見たら
「やっちまった」感が
ハンパないってのは
確かにありますがね…。

でも、実際は、
一流メーカーのオシャレな
ロゴが入ったフレームなのに、

乗り方が
すでに前傾姿勢が
うまくとれてないとか、

停車時に
サドルに乗ったまま足が
地に着いてるほどに
サドルの位置が低いとか、

サドルより
ハンドル位置が高いってだけで
充分、
「やっちまってる」感の
オーラが出てますので、

スポーツバイクを
爽やかに乗りこなしたいなら
ゼヒとも上手な
乗車姿勢を
マスターしてください。

私自身は、
別に「やっちまってる」感の
自転車でも、

人の目なんか
ゼンゼン気にならない
ヒトなんですけどね。

ブルホーンのクロスバイクに
バネ付き
ママチャリサドルを付けて…

さらに付けたリアキャリアに
農協のロゴが入った
樹脂コンテナを
ゴムバンドで
縛り付けた状態で…

アルミの空き缶を
満載したリアカー牽引しながら、
銀座の街を駆け抜けても
平気な人です。

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