バックアップメディア

個人向けバックアップ
メディアを価格で考える

バックアップメディア
価格の面から考えていきます。

できれば、
格安快適のほうが
いいですよね?

私の結論は…
ファイルの内容により、
クラウドと
128GBのUSBメモリの併用。

価格の面から考える

オンラインストレージか?
手元メディアか?

昨今の自然災害で
考えさせられるコトが
多くあり、

その中のひとつとして
今回は個人向けに、

電子データを
重度の災害から
どう守るかを
考えてみることにしました。

可搬性と実用性と
運用コストの切り口で
迫ってみます。

データのバックアップ
…といっても、
普段の紛失したら困る
ファイルを複製しておく…
…といったレベルの
ハナシから、

Windowsの入ったHDDを
丸ごとクローンを作成しておく
…といったパソコンの
システムに関する
ハナシもあります。

今回ここで取り上げるのは、

OSなどの「システム」
バックアップではなく、

写真や動画や文書データなどの
「データファイル群」の
バックアップです。

大きく考えて
2種類ありますよね。

GoogleDriveや
OneDrive、
DropBoxなどの
オンラインストレージ。

それと
外付けHDDや
USBメモリ、SDカード、
DVD-R、BD-R…などの
手元バックアップメディア。

ざっくりと
価格の実例を挙げながら
それぞれについて考えてみます。

個人向け・家庭レベルでの
データバックアップメディアの
選定について価格の面から
考えました。

ちなみに、私の今現在の方法は…
重要機密ファイルはクラウド。
それ以外を、
物理メディア保存の併用です。

割安な128GBの
USBメモリを複数持ち、
鍵付きの小さい金庫に入れて
自宅と、自宅以外の
信頼できる場所に
複製保管しています。

USBメモリは
データの揮発対策に
2年に1回、フォーマットして
書き直してます。

購入したような
動画ファイルとか、
音楽ファイルとか、
ゲームなんかは、
クラウドに上げると
問題あるので、
このUSBメモリの金庫保管は
コスト的に一番合理的。

避難の必要に
せまられたら?

避難の必要に
せまられたら?

ここでは重度の災害で
自宅が壊滅的な
ダメージを受け、
急遽、避難の必要に
せまられた場合のことを
想定してみました。

私の場合、
真っ先に思いついたのは、
データを持って
避難するということ。

現実的に、
冷静さを失わずに
データを持参して避難できる
精神状態でいられるかは
別として、

これを実現するには…

…などに
データを整理しておくことで
実現できるのかなと
思いました。

これ以降、
それぞれの機器を
私の独断と偏見で
特徴を書いてみます。

ポータブルHDDの価格

ポータブルHDD

ポータブルHDD

2018年12月の段階では
4TB(4000GB)で
15000円前後。
1TB(1000GB)で
6000円前後。

2021年3月現在では
4TB(4000GB)で
12000円前後。
1TB(1000GB)で
5000円前後。

実際、安くなってきて
かなり現実的な
選択になってます。

ノートパソコン用の
小型HDDをケースに収めて
USB接続できる
ようにした製品。

小型軽量で、
米軍基準の耐衝撃用処置が
されている製品が多い。

容量も多く実用的。
長期保存に有利。
とはいえ、
やはり衝撃と水没には
比較的弱いでしょう。

USBメモリの価格

USBメモリ

USBメモリ

小型軽量。
2018年12月の段階では
低速安価版が
256GBで5000円前後。
128GBで2500円前後。
64GBで1500円前後。
32GBで800円程度。
16GBで600円程度。

小型軽量。
2021年3月現在では
低速安価版が
256GBで2900円前後。
128GBで1400円前後。
64GBで1000円前後。
32GBで600円程度。
16GB以下が500円程度。

128GBが最も
割安感があります。

USBメモリは…
データの蒸発 …が起こるので
長期保存には向かないが、

物理的にデータを持ち歩くなら
価格面で現実的です。

データ保持については
2年に1回フォーマットして
記録しなおしておけば
問題ないでしょう。

データの持ち出しなら
高速タイプは必要ないので

128GBで1500円前後の
低速製品で充分かと思います。

水没しても、
よく乾かせば
データが読めるコトが多い。

SDカード
MicroSDカードの価格

SDカード
MicroSDカード

SDカード・MicroSDカード

小型で最も実用的。

MicroSDカードだと
小型過ぎて
逆に不便かも。

私の小指の爪より
小さいなんて
落としたら
見つけるのが困難ですし。

屋外ですと
風で舞っちゃうし。

一瞬でも見失ったら
もう、アウトなので…。

とにかく薄いので、
小さいチャック付き
ビニール袋にいれて、
クレカなどと一緒に
財布にコソっと収納しておけます。

USBメモリ同様に
データの蒸発
に気をつける必要はあります。

価格相場は
同容量のUSBメモリと
ほぼ同じ価格です。

小型軽量。
2018年12月の段階では
低速安価版が
256GBで5000円前後。
128GBで2500円前後。
64GBで1500円前後。
32GBで800円程度。
16GBで600円程度。

小型軽量。
2021年3月現在では
低速安価版が
256GBで2900円前後。
128GBで1400円前後。
64GBで1000円前後。
32GBで600円程度。
16GB以下が500円程度。

128GBが最も
割安感があります。

水没しても、
よく乾かせば
データが読めるコトが多い。

DVD-R・BD-Rの価格

DVD-R・BD-R

DVD-R・BD-R

数量があると、
かさばるので、
持ち出しには
あまり現実的では
ないと考えます。

HDDほどではないですが
長期保存には向いてます…

価格が安いが
書き込みが遅いので
細かい更新に
向かないのが難点。

水没しても、
よく乾かせば
データが読めるコトが多い。

…と、いうのが
以前の常識でしたが、

最近の事情ですと、
長期保存に向かないのが
実状です…

って、いうのは…
ドライブの相性問題が
増えた気がします。

これは、
メディアの品質に
バラつきが出始めているのか、
それとも、
ドライブの品質に
バラつきが出ているのか、
はたまた、その両方か
ちょっと、わかりませんが…

ドライブが変わると
読めなくなったり
するんです。

別にメディアが劣化して
データが消失した
ワケではなく…

なぜか、特定のモノだけ
読めん…みたいな
相性が出てくるコトが
多くなりました。

海外ブランドの
安価なメディアは
とくにひどくて、
ウチの場合ですと、
6年保管で4割読めなくなった…

ほとんど、使い物に
なりません…

いくつかのメーカーの
ドライブを5台以上、
たくさん所有しているなら

どれかしらで
読めるので、
問題ないのですけど

PCに内蔵されている
ドライブしか
持ってない場合、

または、
外付けを3台くらいしか
持ってない場合、
あとあと
カナリ苦労することに
なります。

品質のバラつきとか
相性問題が多くなってきた
昨今では、
もう、フリスビーみたいな
この円盤型のメディアの
役割は終わったかなと
思います。

ポータブルHDDの価格が
安くなった今では、
早急に移行を済ませたほうが
得策だと考えます。

3000円のDVDドライブと
1枚あたり
4GBのメディアとか…

8000円のBDドライブと
1枚あたり
25GBのメディアよりも…

もはや、
私のような
カナリの貧乏性の性格でも…

4TB(4000GB)で
12000円前後の…

もしくは、
1TB(1000GB)で
5000円のUSB接続
小型HDDのほうが
現実的だと
言わざるえません。

自宅の倒壊浸水延焼

自宅の一部倒壊、浸水、
延焼が起きた場合

自宅が損壊して
窓や屋根が損傷すると、
雨で浸水してきます。

ここで問題となるのは、
PC内部のHDDが
浸水などで読み込めなくこと。

もうひとつは、
盗難などによるデータ漏洩です。

避難中は
自宅に留まることができません。

家財道具の監視は
不可能となるでしょう。

重度の災害時は
PC内のデータの回収を
あきらめることも
覚悟しておく必要が
あると思います。

それと、
重要なデータは暗号化
しておくなどして
漏洩からの対処も
必要かと思います。

自動強制暗号化される
ストレージデバイスを
活用すると
いいのかもしれません。

やっぱり、お仕事関連で
信用を失ってしまうと
売上が途絶えてしまうので、
結局、再起ができなく
なってしまうのです。

これに関しては
災害だからって
言い訳できない。

お仕事関係のデータが
あるのなら、
暗号化は必須です。

災害発生時に
自宅に居るとは限らない

災害発生時に
自宅に居るとは限らない

結局、
外出時に災害が起きた場合、
PC本体だけでなく、
別にバックアップしておいた
メディアを持ち出せずに、

PC内HDDと
バックアップしてあるメディア
双方が自宅と共に損壊したり
行方不明になってしまうかも
しれません。

バックアップしておいた
メディアからも情報漏洩の
危険があり、

バックアップのファイルにも
暗号化しておく
必要もあるでしょう。

自動強制暗号化される
ストレージデバイスを
活用するといいのかもしれません。

大容量オンライン
ストレージが理想かも

大容量オンライン
ストレージが理想かも

やはり、
GoogleDrive

MicroSoftのOneDrive

DropBoxなどの

大手オンライン
ストレージサービスを
利用するのが
最善なのかもしれません。

現在1TBで
月額1200円程度に
なっています。
無料でも5GBくらい
使用できます。

海外サーバーに
1TBで年額14000円程度なら、
ワタクシは災害対策として、
アリだなと思いました。

懸念事項としては、
ここ数年、
Google、
MicroSoft、
DropBoxの
大手3社以外の
ストレージサービスは

サービスを停止する
ところが多く、
経営が苦しそうであり
今後の普及が未知数なこと。

Google、
MicroSoft、
DropBoxの
大手3社も
サービス内容が
迷走していて

今後も安定して
サービスを継続してくれるのか
カナリ心配なことが
あげられます。

結局、
1TBをアップロードしても、
「来年をもってサービスを
終了させていただきます」
とか言われたら、
意味ないですし。

無料で提供される
容量の範囲で
活用すればいいのでしょうが、

OneDriveを例にとると、
この無料分がここ数年で
10GB→25GB→
15GB→7GB→5GBと、
まさに迷走中でして、
最終的に
どこまで減るのか
わかりません。

…ということで、
無料分は
あまりアテにはできません。

結局、
ユーザーが増えて、
それなりに
普及したのはいいが、

「ストレージ容量」も重荷だが、
それより
「データ転送量」のほうが
重荷になってきたのだろうと
推測できます。

2016年5月現在では
オンラインストレージ
というサービスは
過渡期にあると考えます。

オンラインストレージは
有料年額
14000円程度のサービスを、
値上げされようがなんだろうが
使いつづける覚悟を持てば、
今後、意外と良いサービスに
発展していくものなのかも
しれません。

現状も月額にすると
1TB1200円程度なので、
スマホの代金や
サービス課金に比べたら
全然安い部類だと思います。

ちなみに
オンラインストレージは
クレジットカード決済しか
ありません。

プリペイド式の
クレジットカード
Vプリカみたいな)
では決済できませんので
ちょっと不便ですよね。

コンビニ決済とかできれば、
爆発的に
普及するのでしょうが、

匿名性が
問題になりやすいサービスなので
クレカ限定にして
成人で良識ある(であろう)
ユーザーを選別するほうが
サービスを
継続しやすいのでしょう。

私の選択

ワタクシの選択

ワタクシの環境ですが、
Windowsパソコンを
所有しています。

で、
パソコン内蔵のドライブには
WindowsのOSだけしか
入ってなくて
個人情報も重要なデータも
いれていません。

ログイン情報とか履歴とか、
一切残らないネットカフェの
ような設定で使用しています。

頻繁に更新されるような
重要なデータはすべて
クラウドのオンライン編集に
しております。

つまり…
重たい機械に
データを入れておかない
…ことにしました。

災害時には、
データを持ち出すとか、
そういうことを
しなくていい
状態にしてあります。

動きがなく機密性のない
データのバックアップには…

128GBのUSBメモリを複数持ち、
鍵付きの小さい金庫に入れて
保管しています。

これを、自宅と、
自宅以外の信頼できる場所に
複製保管しています。

自宅以外に複製してあるので
有事の際にも自宅の分は
持ち出さずに捨てます。

USBメモリは
データの揮発対策に
2年に1回、フォーマットして
書き直してます。

購入したような
動画ファイルとか、
音楽ファイルとか、
ゲームなんかは、
クラウドに上げると
問題あるので、
このUSBメモリの金庫保管は
コスト的に一番合理的。

一応、鍵付きなので
データ暗号化はしてません。

オンラインストレージ

OneDriveの無料分5GBと
GoogleDrive無料分15GB
(参考価格:0円)

テキストファイルや
エクセルファイルなどは
オンラインに移行してます。

オンラインで
直接編集できるので、
手元にデータを保管する
必要がありません。

パソコンにエクセルを
インストールしてなくても、
OneDriveの機能
「Excel Online」で
ブラウザから直接
編集できちゃうのです。

って、いっても、
2018年現在なら
ほとんど、
オンラインクラウド編集が
あたりまえになりつつ
ありますよね。

MSのExcel Onlineしかり、
Googleの
スプレットシートしかり、

一つの表計算シートを
ブラウザで
複数人同時に編集できるので
もはや、表計算ソフトを
パソコンにインストール
しておく必要がない。

物理的なメディアに
データを置く必要がないので、
メディア盗難による
情報漏洩がしにくいです。

サーバー側のミスで
データが飛ぶかもしれませんが
定期的にGoogleDriveに
パスワード付き
暗号化圧縮ファイルで
バックアップしておけば
問題ないかなと思います。

GoogleDriveに「生」データを
アップロードする勇気はないので、
必ずパス付き暗号化してます。

容量が大きくないが、
失うと死活問題級の重要な
「文字ベース」のデータなどは

OneDriveの無料分を
活用しています。

漏洩したら困る情報で、
かつ失ったら困るデータは

オンラインストレージの
オンライン編集だけ
利用することにして、

PC内のローカルドライブにも
置かないようにしてます。

USBメモリ



128GBのUSBメモリ
参考価格:1400円
2020年8月現在
実質110GBほどの容量を
確保できます。

可搬性があり、
小型で堅牢、
水没しても読める可能性大。

ファイルの内容によって、
パスワード付き
暗号化圧縮ファイルに
しておきます。

複数保有して
保管場所も分散できます。

小さいので
鍵付きミニ金庫で
保管するのもあり。

microSD



32GBのmicroSDHCカード
参考価格:600円
2020年12月現在
実質28GBほどの容量を
確保できます。

可搬性があり、
小型で堅牢、
水没しても読める可能性大。

安いので、
同じデータを複数枚用意して
保管場所も分散してます。

ポータブルHDD



2TBのポータブルHDD
参考価格:8000円
2020年5月現在
実質1800GBほどの容量を
確保できます。

今回は所持している
HDDは全て廃棄しました。

災害のことを考えると
HDDの管理は
もうやめたほうがいいとの
結論です。

結論は…

月額1200円程度の
大容量オンラインストレージは
今回利用を見送りました。

見送った理由は…

サービスが継続されるのか?
今後サービス内容の
大幅な変更がないか?
月額の変動がないか?
…と考えた場合、

先行きが不透明だなと
思ったので
…今年は契約を見送りました。

クレカ月額決済って
解約するときに意外に
メンドくさくて、

じゃ、解約したら
新たなデータの保管場所は
どうするのか?って考えると、

ますます
メンドくさいことになります。

つまり、
これから数十年に渡って
使いつづけられるサービスなのか
って考えた場合、

現状では決定的な
確信が持てなかったのでした。

オンラインストレージは
メンテ不要でカナリお手軽ですが、

最近の物理メディアも
激安・小型・堅牢
高速・大容量で、
これまたカナリお手軽に
利用できてしまいます。

あくまで、動きの無い
機密性が薄い
ファイルの保管に関してですが…

現状では、
価格的にオンラインサービスより、
物理メディアの
分散保管のほうが
選択しやすいです。

小型のメディアなら
遠方の友人と
相互に持ち合うのもアリです。

パスワード付き
圧縮ファイル

パスワード付き
圧縮ファイル

ワタクシの場合、
漏洩したら困るデータには
パスワード付きであっても
ZIP形式はつかっていません。

パス解除が容易なので…。

SafeMelt32を使って、
パスワード付き
自己解凍圧縮書庫にしてます。

フォルダ丸ごとを
指定したサイズの
ファイルに分割しながら

パスワード付き
自己解凍圧縮書庫にできるので
オンラインストレージの
1ファイルあたりのサイズが
制限されているサービスにも
活用可能です。

自動強制暗号化される
ストレージデバイスを
活用するといいのかも
しれませんが、
正直言って価格面で割高です。

将来的には…

将来的には…

将来的には
オンラインストレージを
利用したいと考えています。

HDDの所有は
もうやめましたが、
できればUSBメモリすら
所有をやめてしまいたい…

コンビニ決済の
年単位契約ができて、
共有機能とかいらないから

単純にファイル置き場に
利用できるような
オンラインストレージサービスが
あればいいのになと思います。

以上が、価格の面から
個人向けバックアップメディアを
考えた結果になります。

結論として…

高頻度更新、機密性重要な
ファイルはクラウドで
直接オンライン編集。

それ以外のファイルを
USBメモリの鍵付き分散保管。

必要に応じて、
SafeMelt32を使って、暗号化。

そうすることで災害時に
「データを持って」
避難する必要がなくなる。